■ニューヨーク日記 PART 2■

  ◆2003年10月9日〜12月31日



【2003年10月9日(木)】 

時差ボケで3時に起きてしまい、その後今日の予定を考えました。鈍った勘
も取り戻さないとちょっと危険だと思ったので、観光も含めてフェリークルー
ズに行く事に決めました。地下鉄に乗ってグランドセントラルで降り、そこか
らハドソンリバーまで歩きました。今日はとっても天気が良くて、Tシャツでも
汗ばむ程でした。気持ち良い汗を掻いて港に到着すると、巨大な航空母艦
が浮かんでいました!フェリーよりもそっちの方が気になってしまい、予定を
変更。ここはIntrepid Sea-Air-Space Museum という博物館($14)で第
二次世界大戦で活躍した軍用機などが展示されていて、当時の歴史や米
国海軍の実績がつづられていました。実物を間近で見ると感動してしまい
ますが、これはあくまで殺人兵器だという事を忘れてはいけません。戦争を
知らない私達の世代は普通に鑑賞する事が出来ますが、年配の方々が見
たらきっと複雑な気分になることでしょう。戦闘機の背景にマンハッタンの街
並みが写っていますが、現在のアメリカ社会と重なって見えたのは私だけ
でしょうか。



【2003年10月10日(金)】 

仲の良い韓国人の友人PSが寮に遊びに来ました。NYに戻ってからというものまともに英語を話していなかったので、調度良く話し相手が出来ました。昼には日本から持ってきた蕎麦を一緒に食べましたが、あんまり面白い反応がありませんでした。つまらないので嫌がる彼に「梅干」を食べさせると写真の様な反応でした。やっぱりお気に召さなかったようです。文化の違いで遊ぶのも面白いですが、こんなに特殊な食べ物があるのも日本ぐらいだと思いました。


【2003年10月11日(土)】 

徐々に秋の気配が感じられるようになったニューヨーク。朝早く三脚とカメラ
を持って大好きなセントラルパークを歩いた。いつ来てもニューヨーカーの憩
いの場として人々で溢れている。紅葉にはまだ早かったのか、木々はまだ
緑色をしていた。小鳥やリスを横目で見ながらBelvedera Castleまでゆっく
りと歩く。夏の間によく芝生で寝そべって本を読んだ事を思い出した。秋の
優しい日差しを背中に受けて深呼吸をした。



【2003年10月12日(日)】 

友人宅から夕方帰宅する際に面白いイベントと出くわした。5番街44丁目から86丁目
までを練り歩くパレードが開催されていた。Columbus Day Paradeと呼ばれる、コロ
ンブスのアメリカ大陸発見を祝うパレードであった。

日本で言うと浅草サンバカーニバルに近いものがあって、5番街は見物客で溢れてい
た。疲れていたが面白いので家の近所までダンサーと共に一緒に歩いた。今月末には
ハロウィーン・パレードもある!なんて面白い街なんだろう、ニューヨークは!いつも活
気で溢れている。



【2003年10月14日(火)】 

ニューヨークの地下鉄は実に楽しい場であるとよく思います。なぜなら楽器を持った人々が楽しそうに合唱・演奏し
ているからです。駅構内、ホーム、電車の中・・・。しかも、今まで見た事のない楽器や音楽が流れています♪
日本ではなかなか見る事が出来ないのは、NYの人々と音楽に対する考え方が違うからだと思いました。なかには
電車の中でダンスをしたり、お土産を売りに来たりする人も居ます。慌しく冷たい感じのする駅構内に安らぎを与え
てくれる温かいメロディーがいつも響いています♪



【2003年10月15日(水)】 

休暇後から英語に対する勉強の仕方が変わってきました。少し前までは予習・復習をシッカリして何か必死になっ
て毎日を過ごしていた気がしていたのですが、最近は焦らずに自分に足りない語彙力の向上に努める事が出来て
います。単語帳は3つに分けて覚えるようにして、午前の授業で聞き慣れない単語を午後の会話の授業で使うよう
にしています。新しい単語って実際に使わないと絶対に自然と出てこないものなので苦労しています。写真では勉
強している様に見えますが、インターネットやテレビを見ていてなかなか集中してないんですよね〜。ヘッドホンで
洋楽を聴きながら勉強しています。耳が慣れて歌詞が大分分かるようになるし、お勧めです。



【2003年10月16日(木)】 

放課後にロックフェラーセンターの紀伊国屋に寄りました。そこには今までなかったアイススケートリンクが設置して
あるではありませんか!日本に居た時から映画などで知っていたのでとっても感動して、しばらくその場で見入っ
てしまいました。街を歩いていてもコートを羽織った人が多くなってきて、風も冷たくなってきました。アイススケート
リンクをバックに半袖で写真を撮るのも何だか不思議な感じがしますが、まだまだ半袖で頑張っている人は沢山い
ます。そろそろ冬支度の季節でしょうか。


【2003年10月17日(金)】 

久々にもの凄い映画に出会ってしまった!そ
の名は「KILL BILL」、詳しい内容は話しませ
んが、日本の文化色の強い映画です。これを
日本で観たら何とも思わないのかもしれませ
んが、ニューヨークという異国の地で観たから
こそ、今まで味わった事のない不思議な感覚
を味わう事が出来たと思います。劇場内はな
ぜか拍手と笑いに包まれていました。いや〜
それにしても日本のイメージってこんな感じな
のでしょうか?一緒に行った友人は少し引き
つっていました・・・なぜなら私達は日本人だ
から!星 ★★★★★


【2003年10月21日(火)】 

ニューヨークに来て4ヶ月が経過しました。最近自分の英
語力がいっこうに伸びていないのではないか?という悩
みがありましたが、長く居る友人に聞くとそれは誰でも陥
る事らしいのです。だからそれに挫けず努力すると英語
力がまた伸びるそうです。来た時と学校の雰囲気も変わ
り、今はヨーロッパからの生徒が多くとても新鮮です。た
だ長く居ると沢山の友人が出来ると同時に、辛い別れも
あります。だんだん本格的に寒くなってきた今日この頃、
親友との別れは心身共に沁みてきます。


【2003年10月24日(金)】 

寂しい事にレベル5担当だったEvanが学校を辞めてしまう事になりました。彼には会話
の重要性を嫌という程教えてもらったと共に、日本人としての自覚を改めて再認識させ
られました。悲しい別れとなりましたが、彼のもう一つの顔でもある漫画家としてのスト
ーリーが、映画会社に受け入れられた様なので、これからも応援していこうと思いま
す。彼は学校で一番人気のある先生の一人だったので(顔がカッコ良いから)特に女の
子ファンは寂しがっていました。来年の9月には日本に遊びに来る予定なので、その時
は私が先生となり日本語をビシバシ教えようと思います!


【2003年10月25日(土)】 

今日は近くの公園でバスケットボールとインラインスケー
トをして遊びました。土地柄ハーレムに近いので黒人が
沢山居ましたが、途中から一緒になって試合をしました。
肌の色は違っても同じ人間、何も恐れる事はありませ
ん。「初めの一歩」がとても肝心で、後は気軽に楽しめば
良いのです。とにかく習った単語で会話が出来た事と、
皆と仲良くなれたのですごく充実感があり自信が付きま
した。

黒人の会話は殆どSLANGで聞いているとHIP HOPに聴
こえてきます♪COOLですねぇ


【2003年10月29日(水)】

今日は朝から雨が降っていて嫌な気分でしたが、午前中は授業の代わりにアッパーイーストサイドにあるGRACIE MANSIONという歴代の市長が住んでいた家を訪れました。(入場許可証+$7)過去形なのは、現市長のBLOOMBERG氏が住まなくなったからです。NYに長年住んでいる人でもこの家に入る事はとても難しく、滅多に行けない場所です。家中はそれ程大きい訳ではありませんが、17世紀からの家具やら絵画が飾られていて豪勢な感じがしました。特に裏庭からの景色は最高で、3本の川を見渡す事が出来ます。面白い事に書庫には「YANKEES HISTORY」が置いてありました?!こんな良い建物に住まない現市長は、一体どれだけの金持ちなのでしょうか?想像が付きません・・・。

放課後には前から楽しみにしていたNBAの試合を観に、マディソンスクエアガーデンに行きました。NY Knicks VS Orland Magic の開幕戦です。($10)席は写真を見ての通り遠くの方でしたが、ボールの弾む音、ファンの歓声、生のスラムダンク・・・とても興奮・感動しました。やはりテレビで見るよりも生の雰囲気に勝るものはありません!アメリカ人にとってスポーツは最大の娯楽であり、ストレス発散の場所であるとつくづく思いました。喉が嗄れるまで大声で応援したり、敵陣に嫌という程思いっきり汚い罵声を浴びせる事が出来ますか?U.Sオープンテニスの時も感じましたが、これ程までに「ここはAMERICAだ!」と体験出来る場所は、生のスポーツ観戦しかないですね!!



【2003年10月30日(木)】

いよいよまちに待った Halloween Parade が迫ってきました。ニューヨークでは3番目に人気のある行事で(ちなみに1位はNew Years Eve, 2位がスーパーボール)、街はオレンジ色で染まっています。ハロウィンと言えば変装を思い浮かべますが、決して子供だけのものではありません。大人達も張り切って小物屋の前に長い列を作って買い物をしています。私もニューヨーカーを見習い、放課後イーストビレッジで小物を買ってきました。これがどのように変身するかは明日になってからのお楽しみですが、かなりドキドキしてきました♪



【2003年10月31日(金)】

早速昨夜買った衣装を着て教室に入ってみると、仮装をした先生や生徒が沢山居ました。自分だけ恥ずかしがって仮装しないまま通学した事が嘘の様でかなり驚きました!授業もこの日に沿った内容で、怖い話などを題材で盛り上がり、パンプキンケーキなども頬張りました。興奮した状態で放課後友人と共にGreenwich Village Halloween Paradeを見る為に6AVへ向かいました。辺りは通行止めとなり、見物客で埋め尽くされていました。私は仮装したまま擦れ違う人達を脅かして楽しんだり、面白いコスチュームを着た人々と一緒に写真を撮ったり撮られたりしながらパレードを見ました。ちょっとした恥じらいを捨てれば、こんなに楽しい夜が過ごせるなら絶対に仮装をして行く事をお勧めします♪それにしてもものすごい見物客で楽しくもあり、疲れた一日でした。



【2003年11月3日(月)】 

今日はとっても充実した時間を過ごしたように思う。なぜなら放課後寮に住む韓国人の友人が食事に誘ってくれた
から。Korea Town で彼の誘った韓国人の女の子達と一緒に韓国料理を楽しんだ。日本人も居たが皆が共通の英
語を話す事で自分の語彙力を試す事が出来た。その後韓国のバーに寄って韓国の酒に酔った・・・。寮に帰宅する
と寮の仲間が温かく迎えてくれて、部屋で色んな話をした。写真に写っているのはイズラエル出身のイタイという名
前の学生でとっても親しい友人である。ふとその時思った事は、酔っていると自然に英語が口から出てくると感じ
た。なぜだろう?友人曰く「日本人は普段は恥かしがり屋で、酔うとそれがなくなるから」らしい。不思議なものでい
つもより上手く英語が話せている気がする。こんなに良い仲間の居る寮ではあるが、今日決心した事がある。それ
は、引越しである。今の寮は何不自由しない場所にあり満足しているのだが、最近もっと違う体験をしたいと思うよ
うになったから。
候補に挙がっている場所は、ブルックリン!イメージとし
てはとっても危険な感じがするが、実際に行って見なけ
れば分からないと思う。だから今日退室の手続き用紙を
貰ってきた。最近良い言葉を友人から聞いた。「毎日鏡を
見なさい。良い顔しているか、悪い顔しているかが分かる
から」この言葉を聞いてから毎日鏡を見るようになった。
確かに顔を見れば、充実しているか、していないかが分
かると思う。こんなに意味深な言葉はなかったと思う。日
本に居た時は、「今日は充実した日だった」とか「今日は
充実しなかった日だった」と考える余裕も無かった様に思
う。こうして日記を更新する事で今日一日を振り返り、自
分を見つめ直す事が出来る。例え学校が終了した際に英
語が話せなかったとしても、私は何かしら成長出来たモノ
を掴んでいるに違いないと確信している。それにしても今
日は酔った・・・・zzzzzzz.


【2003年11月10日(月)】 

友人からの誘いで放課後Lower East Sideにある小さな映画館に寄った。彼の友人
のアメリカ人の奥さんが映画に出演したからだ。ショートフィルム3本($9)を観た。ど
れもハリウッド映画と異なり映像も安っぽいが、独創的な映像と不思議な内容であっ
た。普段観ている映画館では味わえない何か家庭的でホッとする後味がした。

主役を演じた奥さん(アメリカ人)と旦那(日本人)と一緒に帰路に着いた。奥さんは旦
那に常にチョッカイを出し、旦那が恥ずかしそうに拒否する姿が何とも微笑ましかっ
た。

今NYは冬時間に変わり気温もかなり低くなった。そんな寂しい夜に熱いコーヒーを持
って小さな映画館でショートフィルムに浸るのも悪くないと思った。



【2003年11月12日(水)】 

ハーレムのメインストリートに堂々と立つ APOLLO THEATER 。かつてジェームス・ブラウン、スティービー・ワン
ダー、マイケル・ジャクソン・・・といった超大物歌手がここから誕生している。毎週水曜は伝説の AMATEUR 
NIGHT というアマチュア・アーティストが明日のスターを目指して実力を競い合うイベントを見る事が出来る。($1
9)評価の低い出演者は客から罵声を浴びせられすぐに退場、逆の場合は拍手の下最後まで歌い切る事が出来
る。ジャンルや出演者も様々で、観客を絶対に飽きさせない。そんな中前座でMCが適当に選んだ人達が、舞台の
上で一人ずつダンスを披露した。その中の一人の日本人が皆の予想に反して華麗なブレイクダンスを見せてくれ
た!観客総立ちの大喝采で、前座とは言え見事に優勝した。この瞬間は、感激と共に同じ日本人として彼を本当
に誇りに思った。黒人の街 HARLEM ・・・様々な黒人文化を生んできた場所に今日、日本人の名が刻まれた様
な気がしてとても嬉しかった。


【2003年11月14日(金)】 

初心って大切だなってふと思った。ニューヨーク日記を見
る限りでは楽しい事ばかりの様に見えるが、実は色々と
悩み事もある。最近生活の乱れからあまり勉強をしなく
なっていた。そんな時NYに来た当初の写真を見た。あの
頃は何をするにも楽しくて刺激があり充実していた。顔を
見ても「良い顔してる」って思えた。私は一体何をしにここ
へ来たのか?そんな問いをいつも頭の隅に置いていた
事を思い出した。そう考えたら簡単に「英語を学びに来
た」という答えが出た。

憧れの地ニューヨーク、せっかく来たんだから頑張って英
語を習得して帰国したい。そう考えたらまた少しずつやる
気が出てきた。留学って凄いのか?別に目標のない留
学なんて全く意味がないような気がした。

2003年6月20日ニューヨークに来た日の自分
実際に来てみて分かった事は、自分から何かを始めないと何も起こらないし、充実した毎日なんて過せないという
事。今留学を考えている人に伝えたい。間違ってもNYに来たら「何か変わるだろう」なんて考えないで欲しい。英語
なんて話せなくたっていくらでも生活出来るから。何だかんだで約5ヶ月過ぎようとしている、心を入れ替えてまた心
機一転頑張りたいと思う。



【2003年11月15日(土)】 

25歳になってこんな経験をするなんて思ってもみなかった。アフリカ文化が好きな友人がしていたヘアスタイルに
興味を持ったのがキッカケで、親友のPS(韓国人)と一緒にハーレムにある美容室でしてもらったのだが、本当に
疲れた・・・。なぜなら完成するまで6時間じっと小さな椅子に座っていなければならなかったから。日本のように設
備の整った綺麗な美容院とは違い、鏡の前に椅子が並べられただけの古い店内には髪を編む黒人のおばさんが
楽しそうに世間話を永遠している。ブレーズヘアは黒人の間でとっても人気だが、アジア人がしているのは稀でNY
でもあんまり見たことがない。やっと終わると周りから「Cool!」とか褒め言葉を沢山かけてもらったが、外に出ると
二人で笑ってしまった。日本や韓国では世間体などを気にしてしまう部分があるけれど、NYなら全く問題ないと二
人で暫く慰めあった。その後寝る時に問題が発生した。頭皮が痛くてなかなか寝返りが打てないのだ!それに肩
こり・首痛などで最悪な一夜となった・・・。それでもNYならではの良い経験をしたので一切後悔はしていません。

African Hair Braiding Center KORO (Park Ave,124st & 125st)
良かったら寄ってみてはいかがでしょうか!(〜$100安い)



【2003年11月21日(金)】 

NYへ来てから5ヶ月が経った。休暇後から色々考え事をするようになっていた。毎週末は友人と散々騒いで過して
いたのだが、今日は引越しの準備などで部屋で過ごした。夜中になってふと綺麗な夜景を見たくなった。好きな場
所の一つでもある Battery Park に行った。Ground Zero の前を通ると新しい建物の建設が進んでいた。人によっ
て考え方があると思うが、ここは公園にして欲しいと思った。海沿いの公園に着くと、そこはニュージャージーの素
晴らしい景色が広がっている。ネオンに照らされた街並みは息を飲む美しさだ。ボーっとして暫く過ごした。 心の中
のウヤムヤを和らげてくれる何かを感じる事が出来た。



【2003年11月28日(金)】 

Thanksgiving Dayの連休を使ってBostonに遊びに行った。チャイナバ
スを利用して約5時間の道程(片道$10)。天候が悪く濃霧に覆わ
れていたが、NYとは全く雰囲気が違っている為興奮した。地下鉄は
とても清潔で駅全体が可愛い感じがした。まるでディズニーランドの
アトラクションの一つでもあるかの様に思えるほどだった。

住んでいる人々は殆ど白人で、NYに比べると全てにおいて安全な感
じがした。夕飯にはBoston名物のロブスターとクラムチャウダー、地
ビールを楽しみ、新鮮な魚介類とその濃厚な深い味わいに大満足!
翌日はFreedom Trailと呼ばれる赤い線が引いてある観光の道を歩きながら名所を散策。歴史が感じられる赤い煉
瓦と黒いガス灯がとても印象的で、ちょっとした細い路地などがとても気に入った。NYにある派手なネオンサインは
禁止されており、どこへ行っても美しい景観を保つ工夫がされている。クリスマスが近いせいか夜はライトアップさ
れ、一味違った幻想的な風景が広がっていた。同じアメリカという一つの国の中であってもこんなに違う文化が存
在するのかと思うと楽しくなり、またバスに揺られて旅に出たくなるものである。



【2003年11月30日(日)】 

やっと引越し先が決まり、新しいアパートの周辺を散策してきました。場所はブルックリンのBedford駅から歩いて
約30秒、マンハッタンからLラインで1つ目になります。(写真中央の赤いアパート)ウィリアムズバーグと呼ばれる
この辺りは若いアーティストが多く住み、お洒落なカフェやブティック、ギャラリーなどが立ち並ぶ今話題のスポットと
なっています。店が集中してあるわけでもないので住宅街や倉庫街の間にある店を探すのはとても困難ですが、セ
ンスの良い店が点々としているのでとても楽しくなります。マンハッタンがNYの最先端だと思っていましたが、才能
ある若きアーティスト達は時代と共に新しい場所を求めて地価の安い場所へと移っていく傾向にあるようです。来月
からはガイドブックに載っていない楽しい場所を紹介出来たらと思っています。



【2003年12月4日(木)】 

今日約5ヶ月過ごした思い出の寮を離れる事となった。初めは同じ階に住む人ともなかなか話せなかった自分が、
今では一番古く住む住人の一人となり、親しい友人も沢山出来た。近頃引越しの作業に追われ「Thank you」も言
う時間もなく友人と別れる事になったのが心残りだが、私がこの場所で得たモノは計り知れない。英語を話す機会
を与えてくれ、困った時には助け合い、共に外出し、そしてキッチンで酒を飲んでセキュリティーに怒られた事もあっ
た・・・。そんな思い出の詰まった場所を離れる事はとても寂しいが、新しい場所へ旅立つ事にしようと思う。アッパ
ーイーストサイド「92ST Y」・・・英語を話す勇気と機会を初めて与えてくれた素晴らしい寮だった。

Thanks Sandra!

※Sandraは、寮(92St.Y de Hirsch Residence) の責任者です。

旅立ちの時

入居当時 @寮の部屋で

92St.Y (寮)



【2003年12月5日(金)】 

引っ越して2日目にして夢が一つ叶ってしまった。広いリビングルームがある部屋を選んだ理由に「パーティー」がし
たいという前からの希望があった。以前住んでいた寮には門限があり、なかなか友人を呼ぶ事が出来なかったか
らだ。そんな時もうすぐ帰ってしまうスペイン人の友人がパーティーを開く場所がなくて困っていた。そこでこれは引
越し祝いも兼ねて一緒にパーティーをやってしまおう!と思い付いた。まだ移り住んで荷物の整理も全然終わって
いない状態だったのでとても不安だったが、実行に踏み切った。

電話のない私は招待する人を全て友人に頼んでいたので、誰が来るのかも全く分からない状況だった。しかもこの
日はニューヨークでは珍しく大雪が降り続いた。本当に寒くて外出したくなくなる寒さと夜10時から始まるという二
つの不安要素から「本当に集まるのか?」と落ち着きがなかった。

が、10時を過ぎると続々と窓の外から「Yuki!」と呼ぶ声が聞こえるようになった。始まってみれば分かっているだけ
でナント35人も集まった!!これには正直驚きと興奮を隠せなかった!中には名前も知らない人や見た事もない
顔も大勢居たがすぐに仲良くなって一緒に酒を飲んだ。アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、トルコ、インドネシ
ア、タイ、韓国、日本・・・国籍なんて関係ない。気が付けば朝4時まで騒ぎまくっていた。

皆本当に楽しんでくれて感激したが、やっぱり新居はゴミで溢れていた・・・。酔っていたがルームメイトの事を考え
ると掃除をしなくてはならないと思い、その後残ってくれた友人と後片付けをした。予想通り大家さんから激しい苦
情もあったが、それにも勝る大収穫・大成功のパーティーだった!!こんなに大きなパーティーはもう二度とないと
いうか、やってはいけないのでしょうね・・・。



【2003年12月7日(日)】 

引っ越してから必要になったマットレスを買いに、新聞広告に載っ
ていた安い店を当てにして探しに行った。調度良く友人の彼氏(ア
メリカ人)が車を出してくれたので、すぐに目的地に着いた。マットレ
スの価格が安いのかよく分からなかったので彼氏に聞くと、「良い
品物だ」との事だったので買う事に決めた。見知らぬ土地での大き
な買い物は、その土地で育った人と一緒に行く事が一番賢い方法
なのかもしれない。その後雪景色を見ながらの帰り道はとても気持
ちの良いもので、普段見慣れない道もスイスイ通り抜ける事が出来
てとても楽しかった。
車の中で色んな話をしたが、彼氏が最後に言った言葉には笑ってしまった。

「僕には何も権限がないんだ。全て彼女が決めるんだ。Yukiは彼女が欲しくないか?良かったらあげるよ」

冗談の様で冗談に聞こえない彼氏の顔がすごく可笑しくて思わず「Secret!!」と呟いてしまった。それにしても今日
から落ち着いて快眠出来ると思うと目蓋が重くなってきた。それでは、お休みなさい♪



【2003年12月14日(日)】 

仕事でフィリピンに行っていた時に偶然知り合った女の子が昨夜ニ
ューヨークに遊びに来たので、マンハッタンを案内した。

まず朝起きてみると外は雪景色に変わっていたので、近所の古着
屋で暖かいコートを物色。なかなかデザインのカッコ良い品が見つ
かったので彼女はそれを購入し、マンハッタンまで地下鉄で移動。

オレゴンの大学に通っている彼女はもちろん英語がとても上手く、
考え方もアメリカ人という感じがした。
とりあえずグランドセントラル駅を歩いて、パブリックライブラリー、日本食スーパー、6STのインド街に昼食を食べに
行った。たまたま入ったインド料理屋さんで本場のカレーを食べたのだが、コースなのに$5という安さ!前菜、ス
ープ、サモサ、カレー、ラッシーとどれも最高の味だった。その後街を散策していると雪景色から雨へと変わり、歩く
のが辛くなった。
その時たまたま「STOMP」の劇場前を通過。とっさに係りの人
にチケットの事を聞いてみると買えるとの事で早速購入。($35)
日曜日に限りどの席も値段が均一で前から5列目の席ととても
ラッキーだった。前から観たかったのもあったが、内容は最高で
とても得をした気分だった。音が出る物なら彼らは何でも利用して
しまい、人間離れした素晴らしいリズム感と心地良い笑いで約2
時間楽しませてくれた。公演中は英語を一切話さないので何も考
えずに視覚と聴覚だけで楽しめる為、難しい劇が嫌いな人にはお
勧め。5ヶ月という期間をニューヨークで過ごしても決して飽きさせ
ないこの街は、常に新しい何かを生み出し、文化の最先端を突っ
走っているように思った。


【2003年12月17日(水)】 

オレゴンから来た友人を連れて学校の課外授業に参加した。
Famous Boston Lobster Dinner と呼ばれるこのイベントは
学校の先生に連れられ安く美味しいロブスターが食べられる
ので人気があった。($15)私の学校ではこのような課外授
業がほぼ毎日あり、初めて来た人でもニューヨークを簡単に
しかも安く楽しむ事が出来る。知らない人の隣に座り、自己
紹介からパーティーのお誘いまで何でもありでとても楽しい。
ロブスターが人数分足りなくなり、一回来た事のある私はし
かたなくリゾットで我慢した・・・。その後仲の良い友達とこの
日に出会った人を連れてイーストビレッジの居酒屋に飲みに
行った。皆日本食のメニューが分からないので英語で説明す
るのは大変だったが、日本のビール銘柄だけは知られてい
て少し驚いた。
夜2時過ぎまで飲んだが、家まで一駅なので引っ越して良かったとつくづく思った♪



【2003年12月18日(木)】

やっぱりアメリカだなって思った。引っ越して18日目にしてガスが使えるようになったからだ。先月契約する時に既
にガスが使えたはずだったのに、いざ入居すると全く使用出来ない状況で、今日まで料理を作る事が出来なかっ
た。何回も苦情を言い、修理に来ると言われた日に学校まで休んで家で待っていたのに来なかった事もあった。そ
して今日、学校が終わり家に帰るとガスが使えるようになっていた。お湯が沸かせる、玉子焼きが作れる、ラーメン
が作れる・・・なんてガスって便利なのだろう!マットレス、ヒーター、ドアベル、ガスの修理ときて、次は机か?!



【2003年12月19日(金)】

私にとってとても悲しい時が訪れた・・・。いつも仲良くしていたスペイン人のYUWANが帰国してしまう事になった。
そこでクラスメイトで食べ物を持ち寄り、ちょっとしたお別れ会をした。チョコレートケーキにEGG NOGと呼ばれるミル
クセーキの味を濃くした様な飲み物?を飲んだ。何とも不思議な組み合わせで、絶対に太ると感じた。なぜこっちの
食べ物はみな味が濃いのだろう?と感じてしまうくらいだ!日本人の方が確実に味覚は鋭いと思う。チョコレートケ
ーキを皿が無かった為ティッシュを使って食べたのだが、あるものを想像してしまい、とてもじゃないが美味しいとは
言えなかった・・・。何も言わなくてもクラスメイトの顔を見れば一目瞭然で、皆理解しているのが分かった。分かり
ますか?「・・・・」


【2003年12月21日(日)】

余談ですが、皆さんお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、私は髪の
毛を剃りました。HPを通じて新しい髪型も紹介したのですが、あまりの痒さ
と寝苦しさの為に約一週間でギブアップしました。誤解しないで頂きたいの
は、これは私の感想であって全ての人が私の様に感じているとは思いませ
ん。そして、ニューヨーカーは文化の最先端を走っているように思いますが、
日本人の方がずっとお洒落です。私は日本人を誇りに思います。料理にし
ても服装にしても気の使い方にしても、ずっと繊細だと思います。

@11月15日

@11月21日
ただ、私は両方の良いところを自分なりに理解し、吸収して帰国したいと思います。こっちに来てアメリカンナイズされた日本人を良く見ますが、殆どの人が何か勘違いしている様に思います。私達は日本人であって決してアメリカ人ではありません。日本の良い文化を忘れて、下手にアメリカ人振っても何も意味がないと思います。ただ単に格好悪いし、同じ日本人から嫌われます。アメリカにすごく憧れを持っている人ほど、影響され易い様です。

これも私の個人的な意見でした。


【2003年12月24日(水)】 

今日はクリスマスイヴであり、今年最後の授業でもある。韓国人の友人から
パーティーの誘いがあったので、授業が終わってからAstor Place の近くに
ある韓国レストランに顔を出した。今日に限って来ていた人が殆どアジア人
だったが、共通する文化があるので気を使わないで済んだ。ソージュと呼ば
れる韓国の酒をビールで割って飲んだり(かなり強いのですぐに酔う・・・)クリ
スマスケーキを食べたりと、充実した時間を皆と分かち合う事が出来た。ニ
ューヨーカーはクリスマスを家族と過ごすのが一般的だが、私の様にアジア
人は友人と過ごす方が楽しいと思った。あ〜今日も酔った・・・。Merry 
Christmas!!  もぉ〜い〜くつ寝るとぉ〜お正月ぅ〜♪


クリスマスツリー@ロックフェラーセンター


【2003年12月31日(水)】 

年の締め括りとして今の自分を振り返ってみたいと思う。今年は自分にとってとても有意義な時間を過ごせた様に思う。大学を卒業し自分のやりたかったテレビ業界に就職して働き、今年3月で会社を辞めた。嫌いだから辞めたのではなく、そこで知り合った多くの人や海外での仕事を与えてもらった事がきっかけで、留学という新たな道を見つけられたのだと思う。決心する際には何のとまどいもなかったとは言えないが、昨年の暮れサイパンでのロケが終わった際に心は決まっていた。
ニューヨークに来て半年が経った今、私は心身ともに少し逞しくなり英語力もそれなりに上達した。が、まだまだ満
足な顔をして日本には帰れない。だから、来年の抱負を考えた。「興味を持ったら実行に移す!」これを大事にいつ
も心掛けて生活しようと思う。興味があっても気が引けて結局辞めてしまうという事は、最終的に自分の可能性を
潰す事に繋がり新しい発見が出来なくなってしまう。それと、語学学校に長く居る人は、こんな不安を抱える人が多
い。「英語を勉強するだけで良いのか?他に何かしなければ時間の無駄使いだ」と。でも、目標の持ち方だと思う
が、私はそうは思わない。なぜなら私はまだまだ勉強が足りないと思っているし、英語が上手く話せないから。私
の第一目標は「英語を話せる様になる」事に他ならない。そう思えば他の事を英語以上に頑張る必要性は感じられ
ない。

でも趣味である写真はこれからも続けていきたいと思う。何にせよニューヨークに来て本当に良かったと思う。多種
多様な文化に触れ、刺激に満ちた生活を送る事が出来た。一人考え過ぎて悩んだ時もあり、勉強ばかりしていた
時もあった。そんな時いつも励ましてくれたのは私の回りの友人であり両親であった。何よりも本当に有難かった。
この場を借りてお礼を言いたいと思う。本当にありがとう!
【大切な友人達】
それにCareer UP New Yorkの伊藤さんとこのHPを見て頂いている読者の方に感謝しています。日記に前も書き
ましたが、「私が他の人にしてあげられる事って何だろう?」の答えが見つかった様に思えました。自己満足で書き
始めたニューヨーク日記が多くの人に触れ、影響を与えているというメールを読んだ時正直涙が出るほど喜んだ事
を覚えています。これからも素直に私の思ったままを書きますので、楽しみにしていて下さい。では、良いお年を♪




To be continuted....

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